被災者支援サークルあくしゅ@福岡教育大学

東日本大震災を機に、被災者支援のために福岡教育大学内に
立ち上げた「被災者支援サークルあくしゅ」のブログ。
これまでの活動報告や支援物資の募集などを更新します。
少しずつでよいので、まずはご協力どうぞよろしくお願いします。
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# 「あくしゅ」紹介文

大学からの依頼で、「あくしゅ」を紹介する文書を作りました。せっかくなのでここに一部のっけておきます。


■経緯


本サークルは、東日本大震災の甚大な被害を受け、被災者支援のために福岡教育大学内に立ち上げた学生サークルである。立ち上げ当初は、活動で利用している「ふんばろう東日本支援プロジェクト」(以下、「ふんばろうプロジェクト」と略す)の名前を取り、「ふんばろう東日本支援プロジェクト@福教大」(略して「ふんばろう@福教大」または「ふんばろう@FUE」)として活動を開始した。現在は、先々同様の災害が国内・国外で起きたときに本学における支援運動の起点・受け皿となるべく、名前を「被災者支援サークルあくしゅ」(以下、「あくしゅ」と略す)と名称を変更することにし、そのための手続きを行っている。「あくしゅ」とは支援活動における「つながり」の大切さを表し、学生が命名した。


そもそもの発端となったのは、サークル顧問である本学教員の吉武(英語教育講座・准教授)が学術的につながりがあった「ふんばろうプロジェクト」の代表西條剛央(早稲田大学大学院専任講師)氏の取り組みを知ったことであった。吉武は「このシステムを使えば遠い九州からでも効果的に被災者の支援ができ、かつ、大学レベルで活用する仕組みを作れば一人では出来ないことができる」と考え、全学的に学生らに呼びかけ、2011年4月19日、学生に向けた「ふんばろうプロジェクト」の説明会を行なった。説明会では約30名の学生と2名の教員が集まった。その後、十数名の学生が有志で会合に参加し、支援の実現化に向けて話し合った。その際、これを機に正式にサークル活動として登録することになり、現在の「あくしゅ」の原型となった。


■仕組み


「あくしゅ」は主として「ふんばろうプロジェクト」を利用し、被災地に物資を提供している。震災当初、行政を中心とした物資配分のシステムではどこに何が必要かの情報が収集できず、かつ、現場で意思決定ができないために無駄に時間がかかるなどの理由で、機能不全を起こした。「ふんばろうプロジェクト」とは、こうした問題を受け、行政に頼らず独自で現地のニーズを直接聞き出し、それをリスト化してホームページやツイッターを通じて全国に流し、それを見た物資を送れる人が必要な分だけ必要なものを必要なところに直接送るという、西條代表が考案し、具体化したシステムである。


現在、「ふんばろうプロジェクト」のホームページには1800件を越えるリストがあり、「あくしゅ」はこれらのリストを元に、送付可能な物資を学内で集め、募金を使って被災に地に届けている。具体的には、説明会に集まった学生らのメーリングリスト、本学教職員へのメール、授業でのビラ配布によって物資集めを周知し、昼休みを利用して教室や学生会館の中で物資と募金を集めている。これまで、米、水、化粧品、菓子、インスタント食品、レトルト食品、缶詰、アイロン、ドライヤー、ベビーカー、洗濯バサミなどを送っている(詳細は「活動実績」を参照)。


このように、「あくしゅ」は「ふんばろうプロジェクト」を利用した支援物資の提供を中心としている。一方、「ふんばろうプロジェクト」は独自のプロジェクトを次々と立ち上げ、幅広い支援を展開しており、こうしたプロジェクトへの協力も行なっている。例えば、ボランティアを支援する寄付金を集めるプロジェクトや、個人が放射線量を測れるように測定器であるガイガーカウンターを購入するプロジェクトなどがあげられる。「あくしゅ」では、夏に扇風機を届けるプロジェクトを使って24台の扇風機を募金・寄付金で新規購入し、お盆の時期に被災地に届けてもらった。


■支援活動の今後の展開


現在は「あくしゅ」独自の支援活動も摸索している。例えば、時折いただくお礼の手紙に返信して更なるニーズを伺ったり、そうしたやり取りを通じて心の負担を少しでも軽くできるような交流などを考えている。最初のころ、音楽のすばらしさや癒しの効果について書かれた手紙をいただいたが、音楽科の学生が自分の演奏のCDを作成し、その方に先日発送している。


本学が教員養成系大学ということもあり、今後は「教育支援」として何かできないかと考えている。例えば、通信教育のような形で、手紙やメールを使った学習指導は十分可能である。幼稚園生に教材を作って送ったり、小学生に知的好奇心が沸くような企画を実行したり(例えば「先生教えて!」のような企画でさまざまな質問を受け、それを学生や本学教員の立場から小学生が興味を持ってくれるような答えを送るなど)、中学生・高校生(特に受験生)に対してより専門的な教科指導やアドバイスなどを行なうことができるのではないだろうか。チューター制のように、学生と生徒をマッチングさせ、交流しながらの教育支援もよいだろう。さらには、キャンベラ大学の留学を終え、帰国したばかりの学生は、オーストラリアの人たちも東北を応援していることを利用し、英語の授業における英語の交流や教材の提供はできないか考えている。


以上は直接的な支援活動であるが、学内・学外における支援への意識の向上を図ることも「あくしゅ」の役割と考えている。支援の程度から考えれば長期的な支援の必要性は必至である。しかし、人々の意識は、特に東北から離れた九州にあって、時とともに薄れていくのも事実である。長期的な支援を可能にするためにも、自分たちが直接支援をするだけではなく、多くの人に「あくしゅ」の活動や「ふんばろうプロジェクト」の存在を知ってもらい、それを通して「私にもできることがあるかもしれない」という支援の意識の連鎖を起こしていくことも「あくしゅ」の使命である。本学の広報誌JOYAMAでの特集に活動を紹介してもらったり、朝日新聞の取材を受けたりしたのは、こうした社会への「教化」運動の一環である。そのためには伝える立場にある私たち自身が現状を勉強し、学内外に情報として発信していかなければならず、新聞の発行やビラの配布なども計画中である。こうした間接的な支援は、直鉄的な支援活動と同じく、これからの鍵になるだろう。


このように、直接的・間接的な支援をしつつ、今後さらに活動の幅を広げ、かつ長期的に活動していく予定である。


■追記(顧問の立場から)


支援ボランティアは「大変」な活動である。ビラを配り、声を出して募金や物資の協力を呼びかけてみるとわかるが、ビラをもらってくれないと少なからず傷つく。昼休みというくつろぎの時間に大きな声で呼びかけるのもなかなかつらいものがある。支援活動をして目の当たりにするのは、「実際に支援活動している人」と「重要とわかっているが行動を起こしていない人」との間に横たわる、“断絶”といってよいほどの意識の乖離である。その意味では、メンバーの学生らが直面しているのは、「世間」という壁と自分の内にある多少の「抵抗感」である。それでもなお、支援ボランティアに取り組んでいる彼(女)らを私は誇りに思う。


支援活動を学生に呼びかけた際、8割の使命感と2割の教育的効果への期待があった。まず、この大震災を機に、目に見えないところにある他者の苦しみを自らのことのように考えることができる「想像力」を鍛えてほしかった。また、本当のボランティアは前もって準備された船に乗ることではなく、何が今求められ、それを具体化するにはどうするか、という創造的な活動である。眉間にしわを寄せて支援にいそしむだけでなく、自分の使命をポジティブな力に変え、どんどんと回りの人に感染させながら、「創造力」に満ちた斬新な活動にいきいきと取り組んでくれることを期待した。さらには、自分の心や頭に浮かぶアイデアを実行に移せるだけの「行動力」を培ってくれることを願った。ボランティアの「教育的効果」というと不謹慎に聞こえるが、「想像力」「創造力」「行動力」を育むボランティアは、直接的・間接的に支援へと結びつく。私にとって支援の「使命感」と「教育的効果」は、本学で活動を展開するにあたり不可欠な車の両輪であった。


「あくしゅ」というサークルはそのほかの学生サークルと異なり、その本質として二重の意味で「利他的」である。ひとつには活動の目的が他者への支援であるという意味で、ふたつにはその活動が他者の利他的な行動によって成立するという意味で。つまり、つながりによって生かされ、つながりを持って活動するサークルである。「あくしゅ」という名には、手を握るときの「ぎゅっ」感がふくまれている。これからもメンバーでぎゅっと手を取り合い、学内外の方々に手をぎゅっと握りってもらいながら、被災地の方々の手をぎゅっと握る活動を展開していきたい。そのような活動が本学で成功するとき、福岡教育大学は人にやさしく、ユニークで、かつ活発な魅力あふれる人が集うコミュニティになっていくと思う。それだけ「想像力」「創造力」「行動力」という力には、教育のエッセンスが凝縮されている。

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